脱毛の面積や症状が出てからの期間によって少しずつ治療法が異なります。
1.単発型円形脱毛症 または 2.多発型円形脱毛症の治療:
ステロイドローションや塩化カルプロニウム外用とセファラチン内服(保険適応)を行います。エキシマライトによる紫外線治療やステロイド局所注射(共に保険適応)を併用することもあります。発症してから3カ月以上たって症状が固定している場合や上記の治療に反応しない場合、希望に応じてSADBEやDPCPという薬剤を用いた局所免疫療法を行うこともあります。
3.蛇行型脱毛円形脱毛症の治療:
ステロイドローションや塩化カルプロニウム外用とセファラチン内服、エキシマライトによる紫外線治療を行います。ステロイド局所注射を併用することもありますが、治療に反応しないことも多く、希望に応じて局所免疫療法を行うこともあります。
4.全頭型円形脱毛症 5.汎発型円形脱毛症:
発症して3カ月以内の場合、ステロイド外用、内服またはステロイドパルスという点滴の治療を行うことがあります。難治性の場合、局所免疫療法または15歳以上の方で発症してから半年以上経過し、脱毛面積が50%以上の場合、JAK阻害剤(オルミネント)という内服薬が使用を検討します。12歳以上の方用のJAK阻害剤(リットフーロ)が2023年8月以降に処方できるようになる見込みです。